被災前 被災状況①
被災状況② 応急対策(施工)後
 対象地では、平成28年4月8日~4月9日の豪雨によって、施設内に位置する道路擁壁工の崩壊が発生した。その影響で、施設運営に支障をきたし、事業者より早期且つ、応急的な復旧工の立案が求められた。本業務は、応急的な対策の導入を目的に、測量業務・設計業務及び工事監理業務を行ったものである。対策工は複数案を比較検討した結果、「押え盛土+耐久性大型土のう設置案」が現地に有益であると判断した。また、同案には次に示す特徴を有する。①押え盛土の材料には、別途工事で発生した残土を使用することで、コスト縮減に寄与した。②現地盤面と押さえ盛土との境界に地下排水工を設けることで、地すべりの要因になる土中間隙水圧の低減を図り、応急法面の安定に効果をもたらした。